目次

  1. イライラタイプ
  2. 痛み冷え血行不良タイプ
  3. ふらふら血の不足タイプ
  4. だるおも浮腫みタイプ


相談でも圧倒的上位のお悩み、PMS(月経前症候群)。
一般的に月経が開始する3~10日ほど前から
身体的、精神的に表れる不快な症状のことです。
これらは月経開始とともに改善するのが特徴で、
月経のある女性の70~80%は月経前に何らかの
不快な症状を感じるといわれています。

症状や程度は人によってさまざまですが
大きく
・ココロの不調
・カラダの不調
の2つに分けられます。

イライラ、憂鬱、落ち着かない、情緒不安定になる、突然涙がでる、落ち着かない、家族やパートナーに八つ当たりしてしまう・・などさまざまです。

また、カラダの不調としては
胸の張り、ニキビ・肌荒れ、浮腫み、眠気・不眠、だるさ、頭痛、のぼせなど。
これもまた人それぞれです。
症状が重いと、毎月くる生理が本当に憂鬱ですよね。

中医学では各症状に応じて弁証方法が変わります。
今回は相談を受ける中で、お悩みが多いものを解説したいと思います。

イライラタイプ

気滞といって、体の中の目に見えない”気”(エネルギー)が滞ることで
イライラが起こると考えます。
気はのびのびと、体中をめぐっている必要があります。
ストレスがかかったり、生理前になると気がうまく巡らなくなり
気滞という症状が起き、浮腫み、イライラ、不安感、不眠、おなかの張り、
食欲増進、便秘、胸の張り・痛み、頭痛、肌荒れなどが起きます。

軽いストレッチや好きなスポーツ、お風呂にゆっくりつかるのもおすすめです。

春菊や、セロリ、紫蘇、バジル などの香味野菜も良いですね。
ミョウガ、ワイン、柚、ミカンなども。

手軽に温かいハーブティーでリラックスするのもおすすめです。
ミントティーやジャスミンティーなんかもおすすめです。

精油はベルガモット、カモミールローマン、ラベンダー、グレープフルーツ、フランキンセンス、ペパーミント、スイートオレンジ、クラリセージなど。

漢方では体質に合わせて
加味逍遙散、逍遥散、抑肝散、柴胡加竜骨牡蠣湯、半夏厚朴湯などを使います。

「三陰交」と呼ばれるツボを押したりお灸するのもおすすめです。

画像
三陰交(さんいんこう)

冷えや、生理の不調、更年期などにも良いとされ
女性のツボと言われています。

痛み冷え血行不良タイプ

頭痛や、腹痛、肩こりなど痛みがあるタイプは
”瘀血(おけつ)”と考えます。
瘀血とは体の血の巡りが悪い状態のこと。
血は気(エネルギー)と一緒に体の中を流れているため
ストレスや冷えなどで血の巡りが悪くなると起こりやすくなります。

症状としては、
頭痛、肩こり、生理痛、冷え、目の下のクマ、経血が黒っぽい、塊がある、舌下静脈怒張などです。

血は温かいとスムーズに流れ、冷たいと停滞します。
冷え性の人は普段から冷やさないことを意識して
飲み物も温かいものを摂り、お風呂にゆっくり浸かるのがおすすめです。

玉ねぎ、生姜、シナモン、長ネギ、黒糖、酢、納豆、よもぎは血行を促進してくれます。

漢方薬は体質に合わせて
田七人参、爽月宝、水快宝、桂枝茯苓丸、冠元顆粒、桃核承気湯などを使い分けます。

瘀血の人は、三陰交に加えて血海というツボも押せると良いです。
(膝のお皿の内側、膝蓋骨底内端から指3本分上の大腿前内側のツボ)

画像
血海(けっかい)

ローズマリー、ローズオットー、フランキンセンスなどの精油も良いです。
★肩こりには
ラベンダー&スイートマージョラムをブレンドするのもおすすめです
(どちらも鎮痛効果をもちます。スイートマージョラムは血行促進効果も♪)

ふらふら血の不足タイプ

月経の後半、月経後にしくしく痛みがあるタイプ、
経血の色が薄くて少ない、周期が長い、月経日数が短い、眩暈・動悸、疲れやすい、血色が悪く乾燥肌、不眠や夢を見ることが多いなど。

体内の血液が不足しがちなタイプです。
貧血傾向のある方は血虚といいます。
病院の血液検査の貧血と診断されていなくても
”良質な血が足りない”タイプは血虚です。

黒豆、黒きくらげ、ほうれん草、レバー、卵、黒ゴマ、牛肉、鶏肉、ナッツ類、ひじきなどを積極的にとれると良いです。

漢方薬は
婦宝当帰膠、十全大補湯、当帰芍薬散など。

ラベンダーや、クラリセージ、ゼラニウム、ネロリ、スイートマージョラムなどの精油もおすすめです。

ツボは三陰交、血海、足三里など。

画像
三陰交(さんいんこう)
画像
血海(けっかい)
画像
足三里(あしさんり)

だるおも浮腫みタイプ

月経が近づくと浮腫みやすくなる、軟便・下痢、体が重だるい、吐き気頭痛など・・・
生理前に気が滞ることで体の中の水分がうまく巡らなくなり起こります。

しょうが、玉ねぎ、ねぎ、らっきょう、とうもろこし、冬瓜、白菜、大根、枝豆、空豆、インゲン、小豆、大豆、黒豆、緑豆もやしなどをバランスよく食卓に取り入れるのがおすすめです。

烏龍茶、プーアール茶、黒豆茶などを温かくして飲めると良いですね。

浮腫みやすいタイプは基本的に胃腸の力が弱いことが多いので
胃腸のケアに気を付けることも大切です。
脂っこいものはとりすぎず、なるべく消化に良いものを心がけましょう。
冷たいものも摂り過ぎは負担をかけてしまいます。
適度にお風呂やウォーキングなどで発散することも大切です。

漢方薬は
五苓散、藿香正気散、参苓白朮散など。

足のむくみなら「湧泉(ゆうせん)」

画像

「承山(しょうざん)」

画像


全身のむくみには「三陰交(さんいんこう)」

画像

「足三里(あしさんり)」

画像

など、試してみてくださいね♪
精油ではゼラニウム、ジュニパーベリー、グレープフルーツ、ローズマリーなど。
ホホバオイルと混ぜて直接マッサージしても良いですし、
お風呂で芳香浴して軽く汗をかくのもおすすめです。

※精油は直接お風呂に入れると、刺激になることも。
お湯と油はそもそも混ざりません。
混ざらないということは直接皮膚に精油の原液が付着するということ。
アレルギーや刺激の原因になるので、
植物油(ホホバオイル、グレープシードオイル、スイートアーモンドオイルなど)やバスソルト(天然塩、重曹など)で希釈してからお風呂にいれてくださいね。